AppleはiPhone上でAIを実行することを目指しておりiOS 18で「AIを搭載した次世代Siri」をリリースする可能性

2024年01月25日

近年はMicrosoftやGoogleなどの大手テクノロジー企業が相次いでAIを搭載した製品をリリースしている中で、iPhoneやiPadなどを展開するAppleも独自のAI開発に向けて動き出しています。経済紙のフィナンシャル・タイムズが、AppleはAI製品に必要な独自の大規模言語モデルを開発しており、2024年にはiOS 18で「AIを搭載した次世代Siri」がリリースされる可能性があると報じました。

Apple boosts plans to bring generative AI to iPhones
https://www.ft.com/content/52839eb2-6641-42a6-acd7-5d41e809c97a


Next generation Siri likely to be launched in iOS 18, ChatGPT style
https://9to5mac.com/2024/01/24/next-generation-siri-ios-18/

記事作成時点のAppleは、競合する大手テクノロジー企業と比較するとAI分野で目立っていません。しかし、AIについてAppleが無関心というわけではなく、「2016年~2020年にかけてAI関連企業を買収した数」でトップになっているほか、AI開発に必要な専用サーバーに2年間で最大50億ドル(約7500億円)を費やす可能性があることも報じられています。

Appleは2年で7500億円を投資してAI開発競争に追いつくことを計画している – GIGAZINE


投資企業のWedbush Securitiesのアナリストであるダニエル・アイブ氏は、記事作成時点でもAppleはAI関連企業の大規模なM&Aを準備していると指摘。「もしもAppleが今年、大規模なAI企業の買収をしないのであれば、私はショックを受けるでしょう。なぜなら、AIの軍拡競争は進行中であり、Appleがそれを黙って見ているつもりはないからです」とコメントしました。

また、大手金融機関のモルガン・スタンレーによる調査では、AppleのAIに関連する求人の半数以上に「ディープラーニング」という用語が含まれているとのこと。ディープラーニングはテキストなどの生成AIに関連しており、Appleが生成AIの開発に取り組んでいることが示唆されています。

実際にAppleのティム・クックCEOは、Appleがすでに生成AIの開発に取り組んでいることを認めています。

Appleのティム・クックCEOが独自の生成AIを開発中であると認める、Appleの研究開発費は前年同期より約4400億円も増加 – GIGAZINE


フィナンシャル・タイムズは、「Appleの目標は、モバイルデバイスを通じて生成AIを運用することのようです。これは、AIチャットボットやアプリをデータセンターのクラウドサービスではなく、スマートフォン自体のハードウェアとソフトウェアで実行します。この技術的な課題を克服するには、AIを動かす大規模言語モデルのサイズを縮小し、より高性能なプロセッサを実現する必要があります」と述べています。

すでにAppleは、デバイスに搭載するチップの設計やアーキテクチャにおいてAIを重視しています。2023年10月に発表されたMac用の次世代プロセッサ「M3」「M3 Pro」「M3 Max」では、数十億ものパラメータを扱うAI開発者がノートPCでワークフローを実行可能になるとアピールされています。

ソース:AppleはiPhone上でAIを実行することを目指しておりiOS 18で「AIを搭載した次世代Siri」をリリースする可能性 – GIGAZINE