「iPhone Duo」の画面ひび割れ、原因は? iFixitが分解調査
2026年10月27日
レビューが出そろい、一般のユーザーの手にも届き始めた「iPhone Duo」。もう語り尽くされたと思うかもしれない。しかし、注目を集めるこの製品を引き続き詳しく検証することは重要だ。
iPhone Duoには初期の不具合が見られるものの、折りたたみ式端末としては修理しやすさの点で比較的高い評価を得ている。提供:iFixit/Jeffrey Hazelwood/CNET
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というのも、米CNETはこれまでiPhone Duoを使って大いに気に入っており、Apple初の折りたたみスマートフォンとして評価できると考えている一方、いち早く購入した一部のユーザーから画面の不具合が報告されているからだ。
米CNETでは現在、独自の画面テストを進めている。自作の装置を使ってiPhone Duoを1時間に900回折りたたみ、ヒンジがどこまで耐えられるかを調べている。本稿執筆時点では、5万5000回を超えても問題は起きていなかった。しかし、ほかのDuoユーザーの中には、そうはいかなかった人もいる。MacRumorsやRedditによると、特に多く報告されているのは、ディスプレイのひび割れや、ヒンジに沿って不良ピクセルの線が現れる症状だ。
不具合が明らかになると、修理の専門家集団であるiFixitは、早くも原因の候補を突き止めたようだ。同社は、iPhone Duoの修理のしやすさを評価するために分解した際の映像や、特許、CTスキャンのデータを基に、ヒンジの3Dモデルを作成した。どこで問題が起きているかを探るためだ。
その結果、破損は同じ場所で起きているように見えたという。筐体の両側をつなぐケーブルのすぐ下にあり、さまざまな接続部が集まる箇所だ。
iFixitのElizabeth Chamberlain氏は、長文のブログ記事で次のように説明している。「この場所には部品の縁がいくつも集まっているため、原因として考えられるものも多い。中央の回転軸は、ヒンジのほかの部分とは違って見える。ここが引っかかっているのだろうか。それとも、何か別のものが引っかかっているのだろうか」
「考えられる原因の1つはこうだ。端末を閉じるシミュレーションでは(中略)、中央の支持バーが十分に下がらない。画面の折り曲げ部分がカーブを描きながら下りてきてバーに接触し、報告されている破損箇所の近くの狭い範囲に力が集中する」
iFixitは、操作しながらDuoの内部を確認できるインタラクティブなCTスキャンも公開している。ディスプレイの下にヒンジの支持部やケーブル、周辺部品がどのように収まっているかを確かめられる。
Appleは9to5Macに対し、不具合が確認されているのは「少数」の端末だと説明した。不具合が発生した端末は「AppleCare」を通じて交換でき、有料保証サービス「AppleCare+」への加入は必要ないという。
「最も修理しやすい折りたたみスマートフォン」
画面の不具合が報告されることは、Appleにとって明らかに悪いニュースだ。それでも、同社には誇れる点もある。
iFixitはiPhone Duoを、「これまで分解した中で最も修理しやすい折りたたみスマートフォン」と評価した。修理のしやすさのスコアは10点満点中5点だ。「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」の7点ほど高くはないものの、折りたたみスマートフォンの修理のしやすさでは、Appleが業界をリードする結果となった。
iFixitは分解の際、Duoの画面を囲む縁取り部品が、特に取り外しやすいと指摘した。取り外す際に「ぼろぼろに崩れた」というサムスンの「Galaxy Z Fold8」の縁取り部品とは対照的だ。Duoは、内部部品のフラットな配置も評価された。カメラやロジックボードなどにアクセスするために端末全体を分解する必要がないため、これらの部品を交換する際の修理が簡単になる。
提供:iFixit/Jeffrey Hazelwood/CNET
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iFixitは、電気を流すと剥がれるAppleの接着剤も高く評価した。低い電圧をかけるだけで、バッテリーを簡単に取り外せる。Appleが先駆けて導入し、ほかの同社製品にも使われている革新的な修理技術だ。バッテリーを曲げたり、無理に持ち上げたりせずに取り外せるため、損傷のリスクを避けられる。
最後に、電子機器を修理しやすくする上で欠かせないのが、メーカーによる修理マニュアルと純正部品の提供だ。自分で修理する場合でも、サードパーティーの修理店に持ち込む場合でも、これらを入手できるようにする必要がある。iFixitはAppleの純正部品の提供をまだ待っているが、同社が修理マニュアルを迅速に公開したことは評価した。
一方、ヒンジと内側のディスプレイは大きな減点要因となった。どちらも修理が難しく、時間がかかるためだ。
「初挑戦としては、Appleはよくやった」とChamberlain氏は記している。「バッテリーを簡単に取り外せるという点だけでも、すべての折りたたみスマートフォンに取り入れてほしい。ただし、交換部品を入手できるようにするという責任をAppleが果たすかどうかは、当然、厳しく見ていく。次世代のDuoでは、内側のディスプレイがもっと手頃な価格になり、ヒンジももっと修理しやすくなることを期待したい」



