アップル、「大量の」折りたたみiPhone用サンプル画面を発注のうわさ
2020年09月11日
アップルが折りたたみデバイスを開発中との噂は何度も報じられています。しかし一向に製品が姿を現さないなか、同社がサムスンに大量の折りたたみ式画面のサンプル提供を要請したとの噂が伝えられています。
有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を提供する人)ice universe氏による中国SNSのWeiboへの投稿いわく、サムスンはアップルからの要請を受けて、将来iPhoneの可能性があるデバイス用に折りたたみ式ディスプレイのサンプルを大量に提供したとのことです。
それに加えて「1年間限定で提供する見通し」としてサンプルの次の段階、すなわち製品版向けの発注も近づいていると示唆しているもようです。
昨年サムスンは折りたたみスマートフォンGalaxy Fold(初代)を発表した直後に、アップルやGoogleに折りたたみディスプレイのサンプルを提供したと伝えられていました。韓国メディアETNewsによれば、その背景には同社が潜在的な顧客である両社に新技術を披露して今後の供給契約に繋げたい思惑があるとのこと。すでに後継機Galaxy Z Fold2の発売も控えていますが、サムスンは折りたたみ画面でも通常の有機ELパネルと同様、主要サプライヤーとしての位置を確立する狙いがありそうです。
かたやアップルも表向きには発表しないものの、折りたたみデバイスへの取組みに熱心なことは公然の事実です。ディスプレイを折りたたみやすくするため「温める」技術など特許出願も複数しているほか、最近では2枚のディスプレイをヒンジでつないだ、Surface DuoのようなプロトタイプiPhoneを開発中との噂もありました。
またアップルが折りたたみカテゴリに「着実に取り組んで」おり、早ければ2021年に折りたたみiPadが出るとのアナリスト予測もありました。サムスンの折りたたみリファレンス機ともいえるGalaxy Z Fold2が着実な進化を遂げているだけに、アップルも何らかの製品を発表する時期が近づいているのかもしれません。
ソース:https://japanese.engadget.com/apple-foldable-samsung-034005174.html