サムスンが世界初の2nmプロセスを採用したスマホ向けチップを初公開

2025年12月25日

Image: Samsung

2nmは100万分の2ミリメートル。

Samsung(サムスン)が来年初めに発売予定の新作スマホ「Galaxy S26シリーズ」に搭載される予定のアプリケーションプロセッサー(AP) Exynos 2600を公開しました。

このチップは、CPUとAI処理を担うNPU、GPUを統合しているため、パフォーマンスはもちろん、高い電力効率や放熱性においても大幅に機能向上しているとのこと。今後登場するGalaxyシリーズの性能を大きく左右することになりそう。

高速化を見据えた設計

Exynos 2600の最大の特徴は、2nmプロセスで製造されている点。2nmプロセスとは、半導体チップの回路線幅を2ナノメートルまで微細化する技術のこと。Apple(アップル)やQualcomm(クアルコム)では今も3nmプロセスを採用していることから、性能面で一歩先を行くカタチです。

CPUはArmの最新アーキテクチャv9.3をベースに、新しいC1-UltraコアとC1-Proコアを搭載した10コアCPUを搭載。従来の低消費電力の小型コアから離れ、大型コアと高性能なミドルコアを組み合わせています。

Samsungによると、先代のExynos 2500と比較してCPU全体のパフォーマンスは最大39%向上、生成AI性能は113%向上しているのだそう。

さらにグラフィックスでもXclipse 960 GPUを搭載しており、演算機能は先代の200%。レイトレーシング性能も最大50%向上しています。今回初採用されたExynos Neural Super Sampling (ENSS)テクノロジーにより、消費電力を大幅に削減しながら、よりスムーズなゲームプレイを実現。

カメラ機能やプライバシー保護機能もアップし、何よりあらたなヒートパスブロック(HPB)技術によって熱伝達が改善され、熱抵抗を最大16%低減し、高負荷時でもチップのパフォーマンスが維持されるように。

他にもメモリやストレージ、ディスプレイなどあらゆる面で画期的な機能向上が見られるExynos 2600は、すでに量産されていると言われており、一部の市場では来年発表が見込まれるGalaxy S26とGalaxy S26 Plusに搭載される予定です。

Samsung Galaxy Tab S11 128GB(Wi-Fi)
129,035円