クアルコム「Quick Charge 5」発表 スマホを5分で50%充電
2020年07月28日
米クアルコムは7月27日(現地時間)、Android端末向けの高速充電規格「Quick Charge 5」を発表しました。スマートフォンのバッテリーを5分間で50%充電できることがポイントで、Quick Charge 4と比べて70%高速化しています。
100Wを超える充電電力をサポートするだけでなく安全面にも配慮しています。具体的には、25VでのUSB入力過電圧保護や、30V以上の外部電源制御などを組み込んでいます。充電中の端末の温度については、Quick Charge 4より10度低いとのこと。
Quick Charge 2.0/3.0/4/4+およびSnapdragonを搭載したスマートフォンと下位互換があり、USB Power Delivery(USB PD)やUSB Type-Cにも最適化しているといいます。
対応ポートにはUSB Power Delivery(USB PD)とUSB Type-Cが含まれ、対応プロセッサはSnapdragon 865/865 Plus。ハイエンドクラスのスマートフォンを中心に採用される見込みで、2020年第3四半期(7月〜9月)に対応製品が登場する予定です。
最近では、中国メーカーを中心に100Wを超える独自の高速充電技術を発表しており、Quick Charge 5がどこまでスペックで対抗できるのかは不明ですが、プロセッサメーカーが自社で提供する高速充電規格として、採用するメーカーは多いと思われます。