半導体やパーツ不足・高騰の影響は? カシオ2022年3月期第2四半期決算から
2021年11月10日
カシオ計算機は11月9日、2022年3月期第2四半期の決算発表をライブ配信した。国内では新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置の発出など、さらには海外、特にASEANの感染加速による移動禁止措置などの影響で電子部品やパーツ不足が起こり、価格も高騰するなど、予想以上の影響が出た。
しかし、カシオは主力の時計事業を中心に業績を伸長、前年同期を超える実績となった。時計事業の現況と今後の展開についても紹介する。
○時計事業が堅実に回復・成長
カシオの2022年3月期第2四半期実績は、売上高665億円、営業利益は62億円。利益率は9.3%を確保しており、これらはすべて前年同期を超えている。当期純利益のみ前年比73%に留まったが、これは前年に有価証券売却益48億円が計上されていたためで、そもそもあまり参考にならない。
時計事業は相変わらずカシオの主力だ。第2四半期の売上高では前年同期比108%に対して営業利益が前年同期比102%とやや低いのは、「利益率の高い地域の売上構成比率が低下したため」としている。ASEAN地域のコロナ禍拡大による、部材メーカーの稼働制限に伴う生産への影響(メタル系部品、外装部品)が大きく、おもに中国と北米での販売に影響したという。また、中国では7月の洪水・台風の影響と8月のコロナ再燃が影響した。
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