TSMC、UAEでの先進半導体製造プロジェクトを協議-関係者
2025.05.31
(ブルームバーグ):台湾積体電路製造(TSMC)はアラブ首長国連邦(UAE)に先進半導体の生産設備を建設する方向で検討しており、トランプ政権当局者らとその可能性をすでに協議したと、複数の関係者が明らかにした。計画を実行に移すには米政府の承認が必要となる。実現すれば中東への大型投資となる。
同社は数カ月前から、米政府のウィトコフ中東担当特使やUAEの投資会社MGXとの協議を繰り返しているという。MGXはUAE大統領の兄弟が統括し、強い影響力を持つ。工場建設の話はバイデン前政権当時に持ち上がり、協議が続いていたが、政権末期には下火になっていたという。
協議されているプロジェクトは、米アリゾナ州で進められているTSMCの「ギガファブ」(6棟構成の大規模製造拠点)に類似した施設で、巨額の投資を伴う可能性があるがその規模は不明だという。研究所や梱包センターを含むアリゾナ州フェニックスのプロジェクトには、1650億ドル(約23兆7400億円)が費やされる計画だ。
UAEのプロジェクトについては工事の工程表がまだはっきりせず、着工は数年先になりそうだという。
ソース:TSMC、UAEでの先進半導体製造プロジェクトを協議-関係者 | TBS CROSS DIG with Bloomberg