アップル、Face IDでスマートロックを解除できるドアベルを開発中か

2024/12/23

アップルは複数のスマートホーム機器を開発中と噂されているが、Amazon Ringなどに競合するドアベルにも取り組んでいるとBloombergが報じている。

同社の未発表製品に詳しいMark Gurman記者によると、この製品は「高度な顔認証」機能を備えているという。スマートロックとワイヤレスで接続し、Face IDがiPhoneの画面ロックを解除できるように「家の居住者の顔をスキャンして、自動的にドアのカギを解除できる」とのことだ。

アップルはすでに公式オンラインストアでサードパーティ製HomeKit対応ロックを取り扱っているが、自社製ドアベルは前例がない。Gurman氏も「これまで報告されていなかった家庭用デバイス」と述べている。

このドアベルは、市販されているHomeKit対応ロックと連携できる可能性はあるものの、まだ定かではない。「特定のロックメーカーと協力して、初日から完全なシステムを提供する」つまりドアベルと他社製ロックをセットにしたパッケージで販売するかもしれないようだ。

本製品はまだ開発の初期にあり、市場に出てくるのは「早くて来年末以降」とのこと。最終的に発売される折には、自社製の無線チップ「Proxima」と、ユーザーのプライバシーを守る「Secure Enclave」(メインチップから独立してユーザーの機密データを守るシステム。iPhoneやiPad、Mac等に搭載)の活用も期待できるという。

今後アップルは、次々と新型スマートホーム製品を投入する見通しだ。まず2025年内には画面付きHomePodや、開発コード名「J490」の壁掛けデバイスを発売。いずれもApple Intelligenceに対応し、後者は約6インチ画面を搭載してiPhoneを2つ並べたぐらいの大きさ、太いベゼルがあり、スマートホーム制御ができると予想されている

さらに2026年には、スマートホームカメラが登場すると著名アナリストが主張している。スマートホーム機器はユーザーの生の情報を取得しやすいため、長年プライバシー保護を強調してきたアップルが優位に立てる可能性が高いだろう。

ただし、Gurman氏は侵入者がサードパーティ製ロック側のセキュリティを破る恐れもあり、その場合はアップルが非難されるリスクもあると指摘。最終的にアップルは自社製品を発売せず、LogitechやBelkinなど緊密な関係あるパートナーに技術を販売するだけに留まるかもしれないと述べている。

ソース:アップル、Face IDでスマートロックを解除できるドアベルを開発中か | Gadget Gate